また朝が来てぼくは生きていた

 

 

 

また朝が来てぼくは生きていた

夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た

柿の木の裸の枝が風にゆれ

首輪のない犬が陽だまりに寝そべっているのを 

(谷川俊太郎『朝』より)

 

 

 

*谷川俊太郎『朝』(『谷川俊太郎詩選集1』所収、集英社文庫、2005年、220頁)

作者:鈴木太緒(すずき・たお)

   岩手県花巻市在住。猫3匹と同居。

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